このところ、“ 証明支援系が一流数学へと飛躍する ”、“ 数学者達は‘大統一’理論におけるコンピュータ支援の証明を歓迎する ”と立て続けに証明支援系に関する記事を紹介して来ました。私の友人共や海外の知人達とも話し合った結果、現在の数学ヂャノゥの査読制は匿名を隠れ蓑にして客観性に問題があること(つまり、外的圧力から査読者を保護する為に匿名性が本来あるのにも拘わらず、これを逆に悪用して論文著者に便宜を図る査読者がいること、客観性が疑われる査読者がいること等々挙げればきりがありません。本来あるべき査読制について興味ある人は、世界の頂点である Annals of Mathematics 誌がどのようにしているか調べたらいいでしょう)、そして良識ある真面な査読者に大きな負荷がかかることを考慮して、査読の代わりに証明支援系を導入するようになればいいという結論に達したことが理由です。勿論、現行の証明支援系の技術では人的労力が余りにも大きいので現実的ではありませんが、単なる技術的問題に過ぎないので将来的には気軽に使用出来る日も近いことでしょう。そこで、更に第三弾として、Princeton University Pressに掲載されたJohn Stillwell博士の Why prove it? を紹介します。その私訳を以下に載せておきます。 [追記: 2024年04月09日] いわゆる証明とは何かを議論している記事として、他にも“ 数学証明が社会協定である理由 ”があります。 [追記: 2026年10月05日] LANA計画におけるIUT論文の検証が始まったことは皆さんもご存知でしょう。そして、その中間報告書を読んだ方もいらっしゃるでしょう。結論を言うと、肝心のCorollary 3.12の証明が証明支援系Leanに通りませんでした。と言うか、もっと正確に言えば、証明が無いとLeanが判断したと言ってもいいでしょう。このことに関して私も海外の知人達から感想を求められたので、そのごく一部を下記に載せておきます。 To be honest, I'm sick of the IUTT issue, but I'll write my feelings once and for all. First and foremost, the Mochizuki team did...